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ムソルグスキー:展覧会の絵/ポケットスコア(FZ)

商品名 : ムソルグスキー:展覧会の絵/ポケットスコア(FZ)

価格 : 7,788円 (税込)

数量 :


F.M.07987-1  MUSSORGSKY:Bilder einer Ausstellung/study score

♪Leo Funtek編
ラヴェル編は燦然たる光を放ち華やかであるが、フンテク編は
ムソルグスキーが表現したいと思っていた世界に、より近いものに
なっていると思われる
 (Kalevi Ahoの解説より)


♪レオ・フンテック(1885.8.21〜1965.1.13)
スロベニア人指揮者、ヴァイオリニスト、教育者。生涯の大半をフィンランドで過す。

♪1874年に作曲されたこの曲は19世紀に於ける最も重要なピアノ作品の一つである。

ムソルグスキーの死の5年後にリムスキー=コルサコフの編集によって
初めて出版されたがムソルグスキーのオリジナル作品との違いが多くの箇所で
見られるのは興味深いことである。
 「展覧会の絵」は10曲の美しい小品で作られているが、これらの作品は
ムソルグスキーが非常に親しくしていたヴィクトル・アレクサントロヴィチ・
ハルトマンの描いた同名の水彩画や素描を音楽で表した作品である。
1873年急死したハルトマンの追悼展覧会がその翌年開かれ、ここで
ムソルグスキーはインスピレーションを得たと同時にこの作品の中で
自分自身のことも描写しようとした。各曲の間奏曲として名付けられた
「プロムナード」ではそのギャラリーを訪れたムソルグスキーがどのような
思いでそれぞれの絵の前に足を運んだのかが表現されている。 
 時には次の絵に向かって歩を進めながらもまだ前の絵の雰囲気に浸った
ままだったり、又あるときは見たばかりの絵の印象から即座に自分を解放し
新らしい雰囲気に入ろうとしたりしている。
8番目の絵「カタコンブ、ローマ時代の墓」を見た時はその絵の中に
ハルトマン自身が描かれているように感じ、わずかの時間なくなった友人と
談笑したような衝撃を覚え立ち止まってしまった。
 この展覧会後すぐ、ムソルグスキーは「展覧会の絵」の作曲に取り掛かり、
3週間ほどで書き上げた。

♪フンテク(1885-1965)とラヴェル(1875-1937)による
「展覧会の絵」のオーケストラ編曲

モーリス・ラヴェルは1922年にこのオーケストラ編曲を手がけたが、
レオ・フンテクも同じ年にこのオーケストラ編曲を完成していた。
数十年間、他の追随を許さなかったラヴェル版はオーケストラの曲としては
壮麗で色彩豊かな作品ではあるが、この編曲には欠点が一つある。
それぞれの絵に解釈を与えているムソルグスキーの雰囲気を強調したり
、ハルトマンのひとつひとつの絵の特徴を描写したりという事はせず、
オリジナルの作品に新しい色を塗り重ねてしまったために、時折、
原曲の微妙な色合いが分からなくなることがある。
そのためにラヴェルの編曲にはムソルグスキーの特色であるリアリズムや
この作品の各所に見られる性格描写をも欠いている部分がある。

レオ・フンテクの編曲はフィンランド放送交響楽団が国外演奏旅行で
演奏したために最後の数年間でフィンランド以外でも知られるようになった。
当初、フンテクの編曲はラヴェルに比べると、所々かなりありきたりに
聞こえたようであるが、確実にムソルグスキー作品の雰囲気を純粋且つ
深く解釈し演出しているのである



 ラヴェルは「The Gnome小人」の19小節目から木管とチェレスタを
使っているので、多彩で雄大な印象を与えているが、これでは小人が
曲がった足を引きずって辛そうに歩いているこの絵の心の痛む雰囲気を
伝える事は出来ていない。
 フンテクもこの主題には木管を使っているが、それにトランペットとホルン
をくわえているので悲しげな様相が強調されているのである。

(省略)

フンテクラヴェルの編曲は何れもリムスキー・コルサコフによって
出版されたピアノ版に基づいて非常に厳密に且つ忠実に行われているが、
ラヴェル編では第6楽章と第7楽章の間の「プロムナード」は除かれている。
フンテク編に於ける最も壮麗な楽章の一つは「終曲Finale」である。

(省略)



♪下部にはムソルグスキーのピアノ原曲が添えられている。