ME622201-POULENC:Les Chmins de L'amour
♪副題は『イヴォンヌ・プランタンのためのワルツの調べ』。
プーランクはこの曲をプランタンの為に書き、
最初にこの「愛の小径」を歌ったのもプランタン。
イヴォンヌ・プランタン(1894.7.25 – 1977.1.19 in Paris)は
1910〜20年代フランスの花形歌手であり女優。
フランスでは現在でも彼女の伝記が何冊も刊行され、記念切手が出る程の人。
この曲は
ジャン・アヌイの芝居「レオカディア」の付随音楽としてつけられた音楽。
第3幕目で歌われる
(歌詞大意)
海へ続く小径には
私たちの通り過ぎたその後に
恋占いのためにちぎった花びらと
私たちの二つの明るい笑いのこだまが残っているのに
ああ!幸せな日々も
輝きに満ちた喜びも飛び去り
その後を心に見出せぬまま
私はこの小径をたどる
愛の小径よ
私はお前を探し求める
失われた小径よ、お前はもういない
お前たちのこだまは聞こえない
絶望の小径
思い出の小径
初めての日の小径
愛の神々しい小径
人生はすべてを消し去るものだから
ある日、私がその小径を忘れてしまったとしても
私の心には
かつての愛よりももっと強い
一つの小径の思い出が残って欲しい
そこでは、おののき心乱れた私の上で
あなたの手は熱く燃えていた
♪フランシス・プーランク(1899.1.7〜1963.1.30)について
フランスの作曲家。
母からピアノの手ほどきを受け後にスペインのピアニストビニェスに
師事。ビニェスの紹介でサティやオーリックと知り合う。これが
後のフランス6人組
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B96%E4%BA%BA%E7%B5%84
となる。
24歳でロシアバレー団の為に作曲した「牝鹿」は脚本がコクトー、舞台と衣装
がマリー・ローランサン、振付・主演はブロニスラヴァ・ニジンスカという
超豪華メンバーによるものだった。
彼は作曲のみならず演奏も活発に行っていた。