BH- Rachmaninoff:Vocalise Op.34-14 vc.pf.
♪ヴォカリーズについて
ボカリーズ嬰ハ短調は1912年に出版された
ソプラノ又はテノールのための14の歌曲の中の終曲。
その後様々な楽器に編曲されている。
このチェロとピアノヴァージョンは原曲と違い、
ホ短調に編曲されている。
♪チェロとピアノ版の編集者は
Raphael Wallfisch
♪セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ラフマニノフ(1873.4.1〜1943.3.28)について
ロシアのピアニスト・作曲家・指揮者
裕福な貴族の家庭に生まれたが、生家はすぐに没落、サンクトペテルブルグへ移住。
まもなく両親は離婚するも、彼は音楽の才能を認められ、サンクトペテルブルグ
音楽院の幼年クラスに入学。その後モスクワ音楽院へ転入。
チャイコフスキーに認められ、アレンスキー、タネーエフ等に学ぶ。
同級にはスクリャービンが居た。1917年12月の10月革命でボルシェビキ政権になった
ロシアを後にする。1918年アメリカへ渡りピアニストとして成功する。
1931年スイスの拠点であるルツェルン湖畔に移り、そこで代表作である
パガニーニの主題による狂詩曲を作曲する。
ナチスの台頭により1942年家族とともにビバリーヒルズへ移った。
1943年癌のため死亡。ニューヨーク市郊外のロシア人墓地に埋葬される。
♪ラフマニノフの音楽
ロシアのロマン派を代表する作曲家として
チャイコフスキー、リムスキー・コルサコフの影響をうけ
その上に独自の作風を作った。伝統的な作風の枠から出る事は
なく、ロマンティックで甘美な作品を作った。
指揮者としてもチャイコフスキー、ボロディン、リムスキー・コルサコフ
等の作品を演奏し、天才振りを発揮した。
♪ラフマニノフは自身の曲作りについてこのように語っていた。
私は作曲する際に、独創的であろうとか、ロマンティックであろうとか、
民族的であろうとか、その他そういったことについて意識的な努力をしたことは
ありません。私はただ、自分の中で聴こえている音楽をできるだけ自然に
紙の上に書きつけるだけです。…私が自らの創作において心がけているのは、
作曲している時に自分の心の中にあるものを簡潔に、そして直截に語るという
ことなのです。 (Wikipediaより)