輸入楽譜・クラシック譜の通販専門店「カマクラムジカ」

Compozitor-RACHMANINOFF:Pf.Concerto No.1/2pf. （1st Version)

♪1890年、ラフマニノフは
ピアノ･コンチェルト第一番の作曲に取り掛かった。
その頃この若い作曲家は多くの友人や親類に囲まれて
Ivanovka(イヴァノヴカ）に住んでいたが、その中に
Verochka Skalon(ヴェロチュカ・スカロン）という少女が居た。
ラフマニノフはこのコンチェルトをこっそり作っていたが、
少女Vera は日記に
「彼がピアノ･コンチェルトを作曲している事を
私たち皆が知っているなんて思ってもいないでしょう」と記している。

1892年3月17日、コンチェルトの第一楽章がNobility Assenbly(Maly Hall)で
演奏され、ピアノパートは当時19歳だったラフマニノフ自身が演奏した。
「情熱的で激しい波がコンサート･ホール中を揺るがしたのを覚えている。
ラフマニノフの中を通り抜けてきたこの衝撃は呆気に取られている間に
オーケストラの2小節を駆け抜けてしまった。
彼は最大限のフォルテシモで熱烈な激情を鍵盤にたたきつけた。そして
聴衆に感動と強烈な興奮をあたえたラフマニノフは聴衆のこの緊張を持続
したまま演奏を終わった」とA.Ossovskyは当時を振り返った。

このコンチェルトの第二版は1917年に作られたが、
ラフマニノフ自身がこう語っている。
「第一番のコンチェルトを作り直した。今回はとても素晴らしい出来だ。
若々しくて新鮮であると同時により快適なものになった」