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IMC-3615　CHOPIN:Barcarolle　Op.60　pf.

♪Barcarolle Op.60『舟歌』について

この『舟歌』は1846年の夏、Nohantで完成し、
翌1847年パリで行われたショパン最後のリサイタルで演奏された。

lこれはヴェニスのゴンドラ漕ぎが歌う旋律を思い出させる陽気で
軽快なリズムを持った8分の12拍子の作品である。
ノクターン（夜想曲）と似たA-B-Aの形式を持つ“バルカローレ”
の形式は多くの作曲家達に使われてきた。この単純な形式を最大限
に広げ、緻密で複雑な和声を用い、高度に洗練されたところにまで
到達し、幻想的な作品に仕上がったこの作品はショパンの代表的な
作品の一つと言える。
この『バルカローレ（舟歌）』は深遠で魅惑的な和製にあふれた
ショパンの作品の壮麗な表情がすべて備わった作品であると
ラヴェルも言っている。（編集者　Ikil Biretの序文より）
 

♪フレデリック・ショパン（1810．3.1〜1849.10.17）について

ポーランド出身、前期ロマン派を代表する作曲家。
作品のほとんどがピアノ曲のため｢ピアノの詩人｣と呼ばれている。
7歳ではじめての作品｢ポロネーズト短調｣を作曲、出版される。

1836旧交のあった伯爵令嬢マリアと婚約。しかし37年婚約破棄を
される。1838年ジョルジュ・サンドとの交際が始まる。
結核療養のためマジョルカ島に半年滞在。
47年、サンドと別れる。48年最後の演奏会。49年永眠。