J-0006 GINZBURG G.R:Piano Transcriptions
♪作曲者ギンズブルグについて
ロシアのピアニスト、ギンズブルグ(1904〜61)は
第一回のショパンコンクールで入賞。
しかし時のソビエト政府によって海外での演奏権を剥奪されてしまった。
彼は生涯のほとんどをロシアで過ごした人だったため、
一般にはあまり知られていない。
しかし当時誰も取り上げなかったリストの編曲ものをいち早く演奏し、
リスト演奏のスペシャリストとして認められていた。
彼の演奏は完璧なメカニックと叙情味とを共存させた演奏で、
ロシア・ピアニズム的技巧から繰り広げられる
ダイナミックでドラマティックな音楽が最大の魅力といわれている。
演奏も多数残っているようだがCDになっているものは
まだまだ少ない。
♪この楽譜の特徴
今回の編曲集で特筆する事は彼の編曲で唯一のバイオリン曲
「クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」と
「ロッシーニ:カヴァティーナ」が入っている所。
このロッシーニは彼のコンサートで必ずと言って良いほど演奏され、
其のつど聴衆はスタンディング・オベーションで絶賛したと言われている。
♪曲目は下記の通り
Grieg :Peer Gynt Suite より
Morning Mood
Aase's Death
Anitra's Dance
In the Hall of the Mountain King
Rozycki:Waltz from "Casanova"
Kreisler:Prelude and Allegro a la Pugnani
Rakov:Russian Song
Rossini:Cavatina from"The Barber of Seville"
ギンズブルグ本人の演奏するロッシーニです。
https://www.youtube.com/watch?v=acePU02K3mg