B-4069 Pablo de SARASATE:Preludio/vl.
♪1905年に作曲されたサラサーテの唯一のソロヴァイオリン曲です。
サラサーテの作品の多くは根底に民族音楽の要素が見られますがこの『前奏曲』はそれとは違い
『形式からの解放』あるいは『形式にとらわれない』がテーマとなっています。
演奏時間は2分40秒という短い曲ですが技術的な難しさのためプロの演奏家を
目指す音楽学校の学生にはうってつけのものと言えるでしょう。
今回出版された楽譜はスペインのヴァイオリニストでありアラゴン州立音楽院の教授でもある
マヌエル-ギレン(Manuel Guillen)の校訂によるものです。
ギレンがスペインのヴァイオリン音楽を専門に研究する中で以前からこの楽譜の存在は
知っていたのですがサラサーテと同時代の雑誌の中にこの作品に関する
記述を目にし、更にこの雑誌のアーカイブを調査した結果、この作品のコピーを見つけ編集、
校訂し、バルセロナのBoileau社に送ったところ今回の出版が実現したのです。
校訂者自身の演奏です↓
https://www.youtube.com/watch?v=8WURQHjkvBs