BA-10632 Tango Classics for Celland Piano/vc.pf.
♪Tango Classics(タンゴクラシックス)
タンゴという舞曲は元来アルゼンチンやウルグァイからやって来たものであり、酒場や
ナイト・クラブで始まったこの特有の音楽は1850年から1900年の間に様々な様式の
音楽に発展しました。
和声はヨーロッパ風でありながらラテン・アメリカのリズムを持つタンゴは1920年代に
ヨーロッパに上陸すると流行し、それから100年近く経った現在も尚、広く人気があり
好まれています。
最初は民衆による単純なダンス音楽だったタンゴはその後人々をのみ込み更に発展し
ロセンド・メンディサーバル(Rosendo Mendizabal 1868〜1913)やエドゥアルド・アローラス(Eduardo Arolas 1892〜1924)など初期の作曲家の作品が楽譜という形で出版されるようになりました。
アンヘル・ビジョルド(Angel Villoldo 1861〜1919)の「エル・チョクロ(El choclo)」や
カルロス・ガルデル(Carlos Gardel 1890~1935)の「想いの届く日 El dia que me quieras」など当時の作品は今もなお有名で、他の音楽様式とは違い特にタンゴはアストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)の作品を通して現代音楽と融合してきました。
男性のプライド、女性の献身、愛情、憎しみ、優しさ、無愛想などタンゴほど人間の日常の感情を表現している舞曲はほかにはありません。
この舞曲の根本的な特質を表現するのにピアノとチェロはすばらしい組み合わせです。二人の演奏者は互いに平等な立場を取りながら絶えず主役を取り替えていきます。
左手と右手とチェロによって生み出される3つのリズムが複雑に溶け合いオーケストラのような音を創り出すのです。(編集者:George A. Speckert)
♪内容
・Libertango(Astor Piazzolla)
・El Entrerriano(Rosendo Mendizabal)
・Odeon(Ernesto Nazareth)
・Derecho viejo(Eduardo Arolas)
・El choclo(Angel Villoldo)
・El dia que me quieras(Carlos Gardel)
♪編曲のGeorge A.Speckert(1951〜)はジャズの街、セント-ルイス出身です。
アメリカとイギリス、ドイツでヴィオラと作曲を学びました。
現在彼の作品は世界中で演奏されています。