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ＥＳ2006−51Ｃ　Ｒｅｉｎｈｏｌｄ　ＧＬＩＥＲＥ：String Quartet No.2 OP.20 g-moll/2vl.va.vc.

♪1906年作曲の「弦楽四重奏第2番」はリムスキー・コルサコフに献呈されている。
グリエールはリムスキー・コルサコフに学んだ事はないが、それにもかかわらず
この曲にはリムスキー・コルサコフが取り組んでいたもの全てが取り入れられて
いることが分かる。
　その上、ボロディンの「イゴール公」や「シェラザード」の響も聞こえてくるので
これはボロディンとボロディンのエキゾティックな東方への関心に対する
賛辞でもあることがわかる。
　グリエール研究の権威であるＳａｂａｎｅｉｅｖ教授はグリエールの室内楽曲について
次のように述べている。
「彼の室内楽作品を見ると，“形式”についての完璧な熟達者であり、
曲作りと表現方法をコントロールする才覚とを兼ね備えたヴィルトゥオーソ
であることがよく表れている。
彼は美しい旋律を作り出す事に卓越しており、その主題には彼が知り尽くした
ロシアの様式がしばしば見られる。彼は楽器と音響に対する抜きん出た
知識を持っておりそれ故に彼の室内楽作品は驚くほど豊かで優れたものに
成っている」