ES2007-154C Reinhold GLIERE:String Quartet No.1 A-dur OP.2/2vl.va.vc
♪1902年に出版された「弦楽四重奏第1番」はグリエールが世界に通じる
才能の持ち主であることを明確にした作品である。
今日、グリエールの評判は主に交響曲、バレエ、オペラに向けられているが
彼をよく知っている人々の間では多くの室内楽作品に質の高いものがあると
されていた。
ベルギーからキエフに移住した木管楽器職人の家に生まれたグリエールは
後に有名なヴァイオリン教師セヴシック(Otakar Sevcik)その他の教えを
受け、モスクワ音楽院ではセルゲイ・タネーエフ(Sergei Taneyev),
アントン・アレンスキー(Anton Arensky),ミハイル・イッポリトフ・イヴァノフ
(Mikhail Ippolitov Ivanov)等と共に学んだ。
グリエールの卓越した作曲技術は早くから教授陣に認められ所期の作品では
幾つかの賞を得ているが、その審査員にはリムスキー・コルサコフ、グラズノフ、
リヤドフが顔をそろえていた。
グリエールはモスクワとキエフの音楽院で40年近く教えていたが、
その生徒の中からはハチャトゥリアン、プロコフィエフ、ミヤスコフスキーが
輩出されている。
「弦楽四重奏第1番)は豊かな旋律に満ち溢れた特筆すべき作品であり、
第2番と共にロシア国立音楽学校に於ける室内楽曲の典型とされ、
リムスキー・コルサコフとボロディンは長い事これらの作品を広めることに
努めた。(序文より)
♪レインゴリト・グリエール(1875.1.11〜1956.6.23)はロシア帝国の作曲家。