SF-9075 LOCATELLI,P:Sonate f-foll Op.6-7 "Le Tombeau"/vl.pf.
♪校訂はイザイ
♪ロカテルリの作品をじっくり見ていくと
Paganiniが作り出した技法を予見できるような
冒険的な技巧面での要素が幾つもあることに気がつく。
特にヴァイオリン・ソロの為のCapriccioにはそれが顕著である。
その上、この作品により我々はこの素晴らしいヴァイオリニストは
大きな影響力を持った音楽家であると同時に詩人であることを確信する。
Locatelli とGeminianiこそ、心の奥底に潜む感情と魂からあふれ出る
強い感動を最も完璧に伝えていると私は考えている。
この二人の古典主義には“ロマン主義”が存在しているので
様式の完全なまでの正確さが奥深い心の動きの発露を妨げる事は
しないのである。
Locatelliのヘ短調のソナタはこのような作品のうちの一つであり、
作曲家はこれ以上の悲しみは無いというような
悲嘆にくれた着想を表現する事を楽しんでいる様に思える。
私はこの作品に強い愛着を持って吟味し調和音を加えてみた。
そしてこの作品を最も的確に表現する言葉として
“Le Tombeau「墓」”と名付けた。
《Isayeの序文より(1928.4.13)》
音源はこちらでお聴き下さい。
本当に悲しみに満ち溢れているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=zprDUmVK4r4