CF-PL1046 Glenn GOULD':Goldberg Variations/pf.
♪グールドの(1981年の)二度目の録音から書き起こしたもので、
左ページにバッハの原曲、右ページにグールドの演奏楽譜を載せてある。
1955年(グールド22才)、コロムビア・レコードと終身録音契約を結び、
デビュー版としてバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を録音。
翌1956年の初アルバムとして発売され絶賛されて以来、グールドは一躍「時の人」となったが
1964年、突如一切のコンサート活動からもメディアからも手を引き世間に衝撃を与えた。
「ゴールドベルク変奏曲」の最初の録音から26年後の1981年、
グールドは再録音を果たし再びファンを愕かせた。
1981年のインタビューによると
最初の録音の演奏に満足できなかったこと、
1955年の録音以来、音楽や演奏に対する認識が劇的に変わったこと、
この二つが再録音の理由であるとグールドは言っている。
この録音から間もなくの1982年グールドは50歳で死去。
これらの二つの録音はあたかも演奏家としてのグールドの生涯の仕事を
両側から挟んで支えるブックエンドのような存在となっている。
ここに紹介する楽譜は1981年のグールド二度目の録音から書き起こしたものであり
左ページにバッハの原曲、右ぺージにグールドの演奏楽譜を載せ、
対比しやすくなっているのでピアニストやチェンバリストには嬉しい原典版となっている。
(Nicholas Hopkinsの序文より)