音楽を始めた頃は楽譜・スコアの読み方から始まり、記号の意味、それに合った演奏方法など、楽譜についてたくさん勉強する事になります。
音楽を楽しむ上で欠かせない楽譜ですが、楽譜はいつ誕生したのか、いつ頃から現在の楽譜の形になったのかなど、疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。こちらでは楽譜の歴史についてご紹介します。
古代からある楽譜
楽譜が誕生したのは紀元前2世紀頃と言われています。現代の楽譜とは異なり、この時代は文字や記号などを用いて高音を記す文字譜でした。パピルスには、現存する最古の聖歌と見なされる「三位一体の聖歌」が記されています。
ネウマ譜の発展
音楽の目的や形式が多様化し始める中世に入ると、ネウマと呼ばれる線状の記号で表記する楽譜が登場します。
当初は旋律の動きにウェイトを置いていたものの、11世紀頃には4本の譜線が用いられるなど、現代の楽譜のベースとなるものへ発展していきます。
定量譜の始まり
ネウマ譜には明確な音の高さが表記されている一方、音の長短は表記が不明確でした。この欠点を解消するため、音符の形状で区別し長短を表現した定量譜が13世紀頃に登場します。定量譜には3分割法や2分割法などの分割法が用いられ、16世紀末まで使われていました。
タブラチュア譜の登場
定量譜の次に出てきたのが、リュートなどの弦楽器や鍵盤楽器の具体的な演奏を表記したタブラチュア譜(奏法譜)です。
タブラチュア譜には鍵盤奏法譜とリュート奏法譜があり、このうち現在のTAB譜のベースとなったものがリュート奏法譜です。
上記の歴史を経て、17世紀〜18世紀頃には近代記譜法がほぼ完成される事になります。知識的欲求を満たす事は、今まで以上に音楽を楽しむきっかけとなります。
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