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原典版と校訂版について
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ピアノの楽譜は大きく分けると原典版と校訂版の2種類に分ける事が出来ます。こちらでは、原典版と校訂版のそれぞれについてご紹介します。

原典版

実際に作曲家が譜面に書いた事を、なるべくそのまま再現した楽譜の事を原典版と言います。そのため、原典版は作曲家の考えが一番楽譜に反映されている楽譜だと言えます。よく使用されている原典版は、ウィーン原典版・ヘレン原典版・ベーレンライター原典版等です。曲を忠実に演奏したいという時には、演奏家はこの楽譜が必要になります。

また、初めて練習を行う曲があれば、まずはこの原典版からチェックしたいものです。原典版で練習を重ねた上で校正版を練習すると、より良い演奏をする事が出来ます。まずは、作曲家の考えをきちんと汲み取るためにも、必ず原典版を見ておきましょう。

校訂版

有名な学者や演奏家などの専門家が、より良い演奏が実現出来るように書き換えた楽譜の事を校訂版と言います。
どの範囲を一つのフレーズとして演奏するかを決めたり、演奏する際の表現をどのように行うかなど、演奏に関わる様々な指示を書き加えた楽譜です。ピアノがない時代にオルガンなどの楽器にあわせて作った楽曲を、ピアノで演奏するために編曲したものもあります。

よく使用される校訂版は、例えばピアノではエキエル版・コルトー版・シュナーベル版・ブゾーニ版・アラウ版などです。校訂版には、演奏する上で役立つ指示が加わっているので、表現力を高めたいという時に役立ちます。また曲について詳しく学びたいという時も、校訂版を活用するとより一層深く知る事が出来るのでおすすめです。

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